給付金「5万円インフレ手当」とは
物価高が続くなか、政府は低所得世帯・子育て世帯を対象に「物価高対策給付金(5万円)」を実施しています。正式な制度名・支給額・対象者は自治体によって異なりますが、基本的な仕組みは全国共通です。給付金を受け取れるか、どう手続きするか、確定申告は必要か——この記事でまとめて確認しましょう。
なお、給付金の詳細・申請期限は市区町村により異なります。お住まいの自治体の公式サイトを必ず確認してください。
支給の概要
誰がもらえるか(支給対象)
住民税非課税世帯
世帯全員の住民税が非課税の世帯。低所得・高齢・障害者世帯などが多く該当します。基準年度(前年)の住民税課税状況で判定されます。
住民税均等割のみ課税世帯
住民税の所得割が課税されず、均等割のみ課税されている世帯。非課税世帯より所得が若干高い層が対象になります。
家計急変世帯
基準年度は課税でも、その後の収入急減(失業・廃業・傷病など)により、給付対象水準に達したと見込まれる世帯。申請により個別に審査されます。
住民税課税世帯
世帯内に住民税の所得割が課税されている方がいる場合は原則対象外。課税・非課税の判定は基準日(多くは1月1日)時点の住民登録地で行われます。
住民税の課税・非課税は世帯単位で判断されます。世帯主が課税されている場合、同一世帯の構成員が非課税でも給付対象外になるケースがあります。一方、別居中の学生が世帯を分けている場合は個別判定になります。
申請の流れ
市区町村から通知書が届く
住民税非課税世帯など自動で対象と判断された世帯には、市区町村から「確認書」または「支給のお知らせ」が郵送されます。何も届かない場合でも、家計急変世帯は別途申請できます。
確認書または申請書を提出する
「確認書」方式:同封の振込先口座情報に誤りがなければ、署名・押印して返送するだけ。
「申請書」方式:新たに振込先口座を記入・提出。本人確認書類のコピーが必要な場合があります。
口座に5万円が振り込まれる
申請受付後、通常2〜4週間程度で登録口座に振り込まれます。振込名義は自治体名または「ブッカコウタイサク」などの略称になることがあります。
期限内に手続きを完了する
申請期限を過ぎると受給資格を失います。通知書に記載された期限(多くは通知発送から2〜3ヶ月以内)を必ず確認してください。
税務上の扱い
所得税・住民税ともに非課税
物価高対策給付金は法律上「非課税」として取り扱われます。課税所得に含まれないため、受け取っても税金は増えません。
確定申告・年末調整 不要
給付金の受給について確定申告・年末調整での申告は必要ありません。給与所得者・個人事業主ともに対応不要です。
社会保険料に影響なし
給付金は社会保険料(健康保険・年金)の算定基礎に含まれません。受け取っても保険料は変わりません。
各種給付の所得判定にも不算入
給付金の収入は、保育料・高校授業料・住民税非課税判定などの「所得」にはカウントされません。
受け取った5万円は帳簿に記入する必要がありません。収入でも雑収入でもなく、確定申告書のどの欄にも記載不要です。
注意点
自治体・政府機関が「給付金の手続きのために」ATMの操作を案内したり、銀行口座の暗証番号・マイナンバーをSMS・電話で聞いてくることは絶対にありません。不審な連絡は市区町村や警察に相談してください。
「後で申請すればいい」と放置すると期限切れになります。通知書が届いたらすぐに内容を確認し、期限内に手続きを完了させましょう。紛失した場合は市区町村の給付金窓口に問い合わせると再発行できることがあります。
よくある誤解
「世帯全員に5万円もらえる」→ 誤り。 給付は「1世帯あたり」5万円です。同一世帯内の人数にかかわらず、世帯主の口座に1回分の5万円が振り込まれます。
「扶養が外れる」→ 誤り。 給付金は所得に含まれないため、家族の扶養控除・配偶者控除の判定に影響しません。給付金を受け取ったことで扶養から外れることはありません。
「住民税が上がる」→ 誤り。 非課税の給付金は翌年度の住民税・所得税の課税対象にならないため、受給によって翌年の税負担が増えることはありません。
まとめ
通知書が届いたら、まず対象世帯か確認し、期限内に申請書を返送するだけで5万円が受け取れます。手続きは難しくありませんが、期限だけは必ず守りましょう。
参照元
- 内閣府 物価高対策給付金について
- 厚生労働省 低所得世帯への給付金
- 国税庁 タックスアンサー No.1190 配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか
- 各市区町村の給付金特設ページ
※本記事の内容は情報提供を目的としており、個別の給付要件は自治体により異なります。詳細はお住まいの市区町村にご確認ください。
